2017年12月25日

帰国しました

先日、約1年半にわたった国連ボランティアの仕事を終えて、スーダンから帰国しました。

今年の9月から3ヶ月間はスーダンのカッサラ州に滞在して、子どもの保護のための警察施設の建設の進捗管理、青少年向けの職業訓練事業などを担当しましたが、率直なところ、国際協力の抱える問題点も実感しました。

いろいろありますが、この記事では「国際機関が組織としてやれることに制約が多い」という点について書きます。

私は、スーダンで実際に仕事をやってみて、スーダンに来る前に思っていた以上に、国際機関には組織としてやれることに大きな制約があるなーと思うようになりました。

まず、国際機関はスーダン政府との間で、年次のワークプランというものを作って、スーダン政府との間で何をするかを合意します。そして国際機関は、その合意の範囲内で仕事をする仕組みになっています。

さらに、資金を先進国の政府からもらって事業をやる場合は、その先進国の意向の範囲内で事業をすることになります。

つまり、先進国から予算をつけてもらって行う事業の場合、@それぞれの国際機関の専門としている事業の範囲、A受入国が国内でやってもよいと認める事業の範囲、B資金を出すドナーがやってほしいと考えている事業の範囲、の3つの集合の重なった範囲でしか、国際機関は活動できない、ということになるわけです。

このような制約があるので、「人身取引を防ぎたい」という目的で事業をやるとしても、国際機関が人身取引をやっている人を見つけて捕まえる、というようなダイレクトなことはできず、一見すると非常に周辺的または間接的なことしかできない、ということになります。

もちろん、たくさんの国際機関と政府などが集まって調整する仕組みもあるのですが、一般的に効率的とはいいにくい状況です。

ではどうすればいいのか?というと、率直なところ、私はいい解決策は思いつきません。私自身の今の考えとしては、そもそも国際機関に期待しすぎるのがよくないのかな。。と思うようになっています。

posted by ETMM at 21:01 | Comment(0) | スーダンネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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