2017年12月28日

国際機関で働いた感想 その2

国際機関に関する本音シリーズ、続けます(笑)。

前回の記事では国内スタッフが仕事の効率化に熱意を持っていない(ように私には見える)という話を書きました。今回は国際スタッフについて書きます。

国際機関の国際スタッフ(活動している国以外の国から採用されてきたスタッフ)は、大半が任期つきで、任期終了後の雇用は保証されていません(例外もありますが)。

なぜそうなっているかというと、国際スタッフの給与は、先進国から特定の事業のためだけに限定されて拠出されたファンドの中から支払われることが多いからです。ファンドは目的と期間を限定して国際機関に支払われるので、そこから職員の給与を支払う場合は、ファンドの有効期間の間しか、職員の雇用も保証できない、ということになるわけです。

この仕組みになっている結果、国際スタッフとしては、自分の将来の雇用を確保するために、先進国からファンドをもらう仕事(提案書などを書いて先進国にファンドの必要性を説明する仕事)については真面目に取り組むけれども、予算がついた後に執行する仕事についてはおろそかになりやすい、という傾向が生じているように思います。

もちろん予算を適切に執行できなければ、将来ファンドをもらいにくくなる、ということはあるのですが、先進国から国際機関へのファンドは、そのときどきの政治的理由によってついたりつかなかったりもするので、「将来のファンド確保のためにいまの予算を適切・迅速に執行しよう」というインセンティヴは弱いように思います。

予算確保には真剣だけれども、執行への熱意は弱くなりがち・・こういう傾向を見ていると(これは私の偏見にすぎないかもしれませんが)、株式市場で見栄えのいいプレスリリースをばんばん出して、資金調達をするのはうまいけど、実際には赤字続きで業績はボロボロ、という上場企業を連想してしまいます。

・・まあ、以上は私の限られた経験に基づいた独断と偏見ですので、話半分に聞いていただければ幸いです(笑)

posted by ETMM at 15:53 | Comment(0) | スーダンネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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